なぜ「借りる」が基本なのか
体の状態は変わります。歩けていた人が歩けなくなることも、リハビリで歩けるようになることもある。 そのたびに買い替えていては追いつかないので、介護保険の福祉用具は 貸与(レンタル)が原則です。合わなくなったら返して、別のものに変えられます。
買うことになっているのは、他人が使ったものを使うのに抵抗があるもの—— 入浴や排泄に使う用具です。こちらは「特定福祉用具販売」として、別の枠が用意されています。
GPSで居場所を探す機器は、いま改正の途中です
13品目のなかに認知症老人徘徊感知機器があります。名前から 「GPSで探せる機器が借りられる」と読めますが、この品目が本来指しているのは センサー型です。外へ出ようとしたときや屋内のある地点を通ったときに感知して、 家族に知らせる仕組みを想定しています。
国は屋外の位置情報(GPS)を知らせる機能も給付対象に加える方向で 改正を進めています。ただし厚生労働省の資料では 「施行時期は福祉用具情報システムの改修に要する期間を踏まえて設定する」 とされており、開始日はまだ決まっていません。
「介護保険でGPSが借りられる」と書いている案内を見かけますが、 いまお住まいの市で 借りられるかは保険者の判断によります。 ケアマネジャーか市の介護保険担当に確認してください。 確実に今使えるものを探すなら、市の見守り事業や民間のレンタルのほうが早いことがあります。
お金の出方が違います
- 借りる…毎月の利用料の1〜3割を払います。この費用は 1か月に使えるサービスの上限の枠の中に入ります。 訪問介護やデイサービスと同じ枠を分け合う形です。
- 買う…同一年度に10万円までで、これは上限とは別枠です。 いったん全額を支払い、あとから7〜9割の払い戻しを受けます(償還払い)。
申込みはケアマネジャー経由です
福祉用具はケアプランに位置づけて使います。自分で事業所へ行って借りる形ではありません。 事業所には福祉用具専門相談員がいて、体に合うものを選び、取り付けや調整をします。 ケアマネジャーがいない場合は、担当の地域包括支援センターに相談してください。
合わなければ変えられます
借りているものが合わないと感じたら、遠慮せずケアマネジャーか福祉用具専門相談員に言ってください。 変更できるのがレンタルの利点です。使わないまま置いてあるのがいちばんもったいない。